気休めなもの。役立ちのもの。

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サルとイヌの共同ブログ

【お気楽映画レビュー:★】『グッドモーニングショー』とにかく土下座してくれ

グッドモーニングショー
 

テレビ関係者は楽しめるかも。

Amazonビデオでレビューが無かったので、参考までに書き残してみます。

 

 

1. とにかく土下座してくれ

まず率直なこの映画の感想は「とにかく、はやく、土下座してくれ」であります。ネタバレになるので詳細は書きませんが、この「土下座」に関わるシーンが圧倒的に非リアル。前半リアル、後半非リアルで物語を作るのはよくある手法のようですが、画面をみながら「はやく土下座しろよ」と犯人さながらにつぶやいてしまったわけです。

一方つぶやいている時点で「非リアルによって物語に惹きつけられている」といえるのかもしれません…。

 

2. ドタバタ劇と多様なキャラクターは面白い

監督は踊る大捜査線の君塚氏。さすが。

多様なキャラと緊迫感溢れるストーリーライン、そして「ワイドショー VS 報道」という構成。あらためて、さすが。それぞれの登場人物の特徴は少ないセリフ・少ない登場シーンで表現するのって本当に難しいと思うんです。

 

3. テレビそのものがリアルじゃない?人間って怖い。

個人的には終わりのシーンに「ゾッ」としました。もし同じ事件が起きたら、視聴者同じ行動をとるのかもしれません。そう思うと、人々にとってテレビは「非リアル」であり、人間って「怖い」ですね。

なお、この映画の非リアルの象徴である長澤まさみ演じるキャスターがいい味出してます。「絶対にいなさそうだけど、いそう」という人物。 シリアスになりそうなところでシリアスにならない、リアルになりそうでリアルにならない。このキャラクターがテレビのメタファーのように感じました。

  

今日の「お気楽映画レビュー」

鑑賞後の正直な感想は「面白かったような、面白くなかったような」。テレビ関係者やテレビ業界を志望している方、もしくは君塚作品が好きな方は楽しめるのではないかと思う次第です。