【お気楽映画レビュー:★★★】『La La Land』のヒロインは我儘すぎないか、という話。
遅まきながら『La La Land』を鑑賞。
『La La Land』は素晴らしい映画でした。文句なしの素晴らしい映画。テンポよく進む物語。主演2人の秀逸な演技、感情表現。最後の2人の表情は、切なすぎて胸をえぐられるような気持ちで、不覚にも涙しました。
しかし、少し間をおいて考えてみると、ヒロインのミアは、我儘すぎる女性じゃないか、という超せせこましい天邪鬼な映画批評。
(なお、例えば「よしこちゃん」という日本人だったと置き換えて読んでいただけるとさらにリアリティが湧くかと思います。)
1. しょっぱなから渋滞で煽ってきたセブに悪態をつく。
もちろん煽ったセブも良くないよ。でもそこまで悪態つかなくて良くないか、よしこちゃん。
2. ボーイフレンドとの大切な夕食会を中座し、セバスチャンのところへ。
よしこちゃん、ずるいよ。彼氏いたのにセブとも映画の約束するなんて。
3. これ見よがしに家族にセブには夢を追いかけているので安定収入がないと言っておいて、成功したら「本当にそれはあなたの夢なのか」といった内容で詰めてくる。
よしこちゃん、これはひどいよ。だって、セブだって「稼ぎがないから」とか言われたら将来考えれないと思って、必死にバンドで頑張って大成功したんだよ。それに対して、自分がうまくいってないから、それは八つ当たりだと思うよ。
4. せっかく忙しい中ツアーで帰ってきたセブと口論になった挙句、作ってくれた料理も食べずに飛び出す。
100歩譲って喧嘩するのはまだいいよ。でも超売れっ子バンドのセブが超多忙の中で帰ってきてくれて、料理を作ってくれていたのに一方的に飛び出すなんて、よしこちゃんも大人気がないよ。せめて、しっかり話し合おうよ。
5. オーディションのために必死に迎えに来てくれたセブを待たせた挙句、何食わぬ顔で登場。
住所わからなかったから、「図書館の前」という曖昧な情報だけで探してくれたんだよ。それなのに約束の時間を遅れて、何食わぬ顔で現れるなんて。せめて「遅れてごめん」くらいいいなよ。手に持ってた朝ごはんが「コーヒーと(おそらく)サンドイッチ」だから格好良く見えるけど、それが「おーいお茶とおにぎり」だったら目も当てられなかったと思うよ、よしこちゃん。
6. 最後、むすばれないんかーーい。
何があったか知らないよ。でも君が成功できたのは、セブがオーディションのために迎えに来てくれたから、ですから!残念!女は薄情斬り!(古い)
…はい。超くだらない話だとは理解しています。でも言わずにいられなかったのです。
サウンドトラック聞いて、癒やされて、今日は寝ようと思います。