気休めなもの。役立ちのもの。

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サルとイヌの共同ブログ

中途採用者とうまくやる3つのコツ

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中途採用に限らず、いろんな契約形態の人とうまくやるコツ。

私は新卒で働き始めた会社にずっと勤めているいわゆる「プロパー」社員。一方、我が社は契約ベースの人や中途の人が結構多い。給料形態も結構バラバラ。いろんなバックグラウンドの人がいて面白い反面、仕事がやりにくいことも多々あります。そのような中で、チームとしてどうやってアウトプットを出すか頭を悩ませてきました。そして今は海外駐在ということで、さらに幅広いバックグラウンドの現地スタッフを働いています。

 

そこで本日は中途採用者の人とうまくやるコツを自分なりにまとめてみたいと思います(記事を書いている途中に以下を見つけましたが、私の考えはあなたがち外れていない様子→中途入社者に活躍してもらう秘訣とは?東大 中原准教授に聞いた『中途入社者の早期戦力化』 | エン・ジャパン(en-japan)

 

  

1. チーム全員でフォローする

とにかく温かい雰囲気で迎えることを徹底する必要があります。中途採用者も自分がどうやって見られるのか不安でいっぱいですが、迎える方もそれ相応の緊張が必要です。なぜなら、彼・彼女が職場にしっかり馴染めず辞めてしまったら、その分の仕事はみんなでカバーせねばならず、また会社や部署としても大きな損失です。

 

特に管理職(課長や課長補佐)が旗振りをする必要あり。また平社員でも「調子どうですか?」「困ったことありませんか?」と声がけすることで貢献できます。中途採用者は「何がわからないか、わからない」という状態に陥りがちなので、先回りして「わからないこと」を引き出して上げる必要があります。

 

2. 競わずに与え続ける

正直なところ、中途採用者ってプロパー側にすると「脅威」なんですよね。職場は嫌でも相対評価になりがちですから、新しく入ってきた中途採用者がデキると自分の評価が相対的に下がってしまう危険性があります。

 

しかしこの考え方は非常に危険。平社員のうちはいいですが、同じ会社に残るにせよ、転職するにせよ、いつかはマネージャーと言う立場になり、人を動かす必要があります。そんな時に「自分が低く見られるから」なんて考えを持っていたら部下はついてきません。そもそもそんなマネージャーになりたくない。長い目でみたら、超損です。

 

よって、中途採用者が入ってきたら持てる知識を全力で与え続けましょう。人脈も会社のカルチャーに対する豆知識も業務のコツも全て与え続けます。もったいない、なんても思わずに全て与えます。

 

そうすることで、「自分にしかない財産やスキル」を考える良いチャンスにもなります。なぜなら、すぐに与えて身につくものなんて、基本的に大した価値がないからです。人が簡単にパクれないものこそ、その人のバリューなんですね。

 

3. 忘れてもらう。

中途採用者の中には前の職場の常識を頑なに守り続ける方がいます。最近身の回りにあったAさんの事例だと、上司を役職で呼ぶカルチャーの我が社で内部の上司を絶対に「さん」で呼びます。別にどちらも間違いじゃないと思うんです。むしろ、みんなまとめて「さん」と呼ぶ方が楽で、個人的にはそっちのほうが良いと思います。

 

これは非常に些末な例ですが、円滑に進むためにある程度、前の「常識」を捨ててもらった方が、周りも仕事がやりやすいですし、本人も馴染んでやりやすくなるはずです。上記の「さん」問題ひとつとっても、そのせいで「Aさんは中途だから」と見られてしまうのは損なのです。

 

なので、なるべく自分で気づいてもらうように、少し慣れた頃にフォードバックしてあげる必要があります。押し付けではなく、またカルチャーに染めるためでもなく、「円滑に仕事をして結果を出すため」という点を理解してもらった上で、阻害要因になりそうな過去の職場の常識を一旦忘れてもらう。これは、時間もかかるしハードルが高いですが重要な要素です。

 

今日の「役立ち」;頭でわかっていてもやるのは難しい。実践あるのみ。

中途採用者の方は即戦力です。そして硬直した職場に新たな化学反応を生み出せるチェンジメーカーでもあります。ただチェンジメーカーを活かすも殺すも職場次第。良いところを引き出せるような受け皿になることが大切です。

 

グローバル化の並はすぐそこまで来ているので、同じ日本人の中途採用者の力を活かせないようでは、文化もバックグラウンドも言葉も違う海外の人材とうまくやっていくのは厳しい。良い訓練だと思って、エゴを捨て、率先して与えまくりましょう。私も日々、与えまくります。

 

ではでは。